こんにちは、辛党主婦はるちゃんの美活日記、運営者のhalです。
パーソナルカラー診断で「イエベ秋(オータム)」と診断されたとき、「やった!これでオレンジやテラコッタのおしゃれな色が似合うんだ!」と胸を躍らせたことはありませんか。
でも、実際に推奨されたパンプキンオレンジのリップを塗ってみたら、鏡に映ったのは顔色がどんよりと沈んだ自分。
「あれ?私、誤診されたのかな?」と不安になった経験、実は私も痛いほどよく分かります。
理論上はベストカラーのはずなのに、なぜか肌がくすんで見えたり、顔色が悪く見えたりする現象。
これには、ちゃんとした理由があるんです。
決してあなたの肌がおかしいわけでも、診断が間違っていたわけでもありません。
この記事では、イエベ秋タイプの方が陥りやすい「オレンジの濁り」現象について、その原因と具体的な解決策を掘り下げていきます。
色彩のプロではない私たちでも実践できる、ちょっとした色の選び方や似合わせのコツを知るだけで、諦めかけていたオレンジメイクやファッションが驚くほど楽しくなるはずです。
コーヒーでも飲みながら、リラックスして読み進めてくださいね。
- イエベ秋なのにオレンジが似合わない論理的な原因とメカニズム
- 4つのサブタイプ別に見る失敗しない色選びのポイント
- 「濁り」を回避して血色感を出す赤みシフトとテラコッタ活用術
- 2025年のトレンドを取り入れた具体的なコスメとファッション対策
イエベ秋のオレンジが濁る原因と回避の基礎知識

「イエベ秋=オレンジが大得意」という定説は、実は半分正解で半分は誤解が含まれています。
パーソナルカラー診断の教科書を開けば、必ずと言っていいほど
「オータムタイプにはパンプキンやアプリコットが似合う」
と書かれていますが、現実には「むしろ顔色が悪くなる」という声を本当によく耳にします。
なぜ理論上のベストカラーであるはずのオレンジで失敗してしまうのか。
そのメカニズムを色彩学や光学の視点から少し深掘りしてみましょう。敵(濁り)の正体を知れば、対策は驚くほど簡単になります。
なぜ似合わない?黄ぐすみや顔色の悪さを解明

「イエベ秋だから黄み肌なんでしょ? だから黄色い色が似合うんじゃないの?」と思われがちですが、実はその中身はもっと複雑です。
私たちが鏡の前で「色が濁る」と感じるとき、そこには大きく分けて3つの光学的なパターンが存在します。
①同化現象の過剰(Assimilation Excess)
一つ目は「同化」という現象です。これは、隣り合う色が馴染みすぎて、お互いの性質を強調し合ってしまうことを指します。
元々肌の黄みが強い方が、さらに黄みの強い「パンプキンオレンジ」や「マスタード」を顔周りに持ってくると、色が肌に溶け込みすぎてしまい、顔全体が黄色く覆われたような印象になります。
その結果、血色が失われ、まるで黄疸が出たかのような不健康な「黄ぐすみ」を引き起こしてしまうのです。
特に、肌の黄みは強いけれど、実は皮膚の下にオリーブ(緑)系の色素を持っている方によく起こる悲劇です。
②明度と彩度のズレ(Value Discrepancy)
二つ目は「明るさと鮮やかさのミスマッチ」です。イエベ秋の中にも、暗い色が似合う人や穏やかな色が似合う人など様々です。
例えば、重厚感のある「ディープオータム」タイプの方が、明るく軽やかな「アプリコットオレンジ」や「パステルオレンジ」をつけるとどうなるか。
色が肌から浮き上がり(白浮き)、顔の輪郭がぼやけ、締まりのない「濁った」印象を与えてしまいます。これは色が悪いのではなく、色の「重さ」があなたの肌の重厚感に負けてしまっている状態です。
③対比現象によるグレー化(Simultaneous Contrast)
三つ目は「対比」です。穏やかない色が似合う「ミューテッドオータム」の方が、鮮やかな「ビビッドオレンジ」を身につけると、色の強さが肌のくすみを強調してしまい、相対的に肌がグレーがかって見えてしまいます。
「服だけ元気で、顔が疲れて見える」という現象は、まさにこの対比効果によるものです。
ここがポイント!
「濁る」というのは、色が汚いのではなく、肌の色とコスメの色が喧嘩したり、逆に馴染みすぎたりして「本来の透明感が消えた状態」のことを指します。
苦手な色を克服する赤みシフトの重要メソッド
では、どうすればこの「濁り」を回避できるのでしょうか。ここで登場するのが、私が提唱したい「赤みシフト(Red-Shift)」という考え方です。
純粋なオレンジは「赤+黄」でできていますが、この「黄」の配分が多いと、先ほどお話しした「黄ぐすみ」の原因になります。
そこで、選ぶ色を少しだけ「赤」に寄せてみてください。
「マンダリンオレンジ」ではなく「バーミリオン(朱赤)」や「ブリックレッド(レンガ色)」を選ぶのです。
赤は私たちの血液の色(ヘモグロビン)に近いので、過剰な黄みを中和しつつ、失われた血色感を補ってくれます。
「オレンジが似合わない」と嘆く前に、一度「赤みの強いオレンジ」や「赤土のような色」を試してみてください。驚くほど顔色が冴え、肌の白さが引き立つはずですよ。
4つのサブタイプ別で見る失敗しない色の選び方
イエベ秋と一口に言っても、実は4つのサブタイプに分かれています。自分がどのタイプに近いかを知ることで、事故率はグンと下がります。「私はどれだろう?」と考えながら見てみてください。
※分類について
ここで紹介する「ストロングオータム」等を含む4分割は、主に日本の16タイプパーソナルカラー診断システムに基づいています。国際的な12シーズン法(Deep, Warm, Softの3分類)とは定義が異なる場合がありますので、ご自身の診断結果に合わせて参考にしてください。
| サブタイプ | 特徴 | オレンジ失敗原因 | 回避アクション |
|---|---|---|---|
| ウォームオータム (Warm Autumn) | 黄みが得意な標準タイプ。 暖かみのある色が似合う。 | 黄みの過剰 肌と同化しすぎて、顔全体が黄色くくすむ。 | 純粋なオレンジではなく、赤みを足した「朱赤」や「パーシモン(柿色)」を選ぶ。 |
| ディープオータム (Deep Autumn) | 暗く深い色が似合う。 黒髪や濃い瞳が特徴。 | 明度の浮き 明るいオレンジが肌から浮いて、安っぽく見える。 | 黒や茶が混ざった「テラコッタ」や「ブラウンオレンジ」を徹底する。 |
| ストロングオータム (Strong Autumn) | 鮮やかさとコントラストが重要。 華やかな顔立ち。 | 彩度不足(ボヤけ) くすみカラーだと顔が地味に汚れて見える。 | 濁りのない鮮やかな「オレンジレッド」を選び、黒やゴールドで締める。 |
| ミューテッドオータム (Muted Autumn) | くすみと穏やかさが得意。 ソフトな印象。 | 彩度過多(色負け) 鮮やかなオレンジは強すぎて、肌の粗を目立たせる。 | グレーが混ざった「サーモンベージュ」や「ラテオレンジ」を選ぶ。 |
特に注意が必要なのが「ストロングオータム」の方です。
イエベ秋=アースカラーというイメージがありますが、このタイプの方が世間で流行っている「くすみベージュ」や「淡いテラコッタ」を着ると、途端に老け込んで見えたり、顔の印象が薄くなったりすることがあります。
ストロングタイプには、「貴金属のようなゴールド」や「漆黒」に負けない強さが必要です。
思い切って鮮やかな「ブラッドオレンジ」を選び、黒のアイラインで引き締めるような「強いメイク」が似合うのもこのタイプの特徴です。
唇の濁りを防ぐテラコッタやブラウンの正解色

リップメイクにおいて、最も安全かつお洒落に見えるのが「テラコッタ」や「ブラウンオレンジ」です。
「オレンジ」という名前に固執せず、ブラウンの要素が強い色を選んでみてください。ブラウンはあらゆる色の中でも特に肌馴染みが良く、落ち着いた印象を与えます。
例えば、2024年から2025年にかけてのトレンドでもある「粘膜色」に近いオレンジブラウンなら、唇の色と自然に同化し、変に浮くことがありません。
「これ、オレンジなの?ブラウンなの?」くらいの曖昧な色が、実は私たちイエベ秋の肌を一番きれいに見せてくれる「正解色」だったりするんです。
緩衝地帯(バッファーゾーン)を作る裏技
どうしても明るいオレンジを使いたい場合は、唇の輪郭に「ベージュ」や「ブラウン」のリップライナーを仕込んでみてください。
肌と鮮やかなオレンジの間に「ブラウンの緩衝地帯」を作ることで、直接色が衝突するのを防ぎ、驚くほど馴染みが良くなります。
服のネイビー活用で顔周りのくすみを飛ばす技

「えっ、イエベにネイビー? 寒色はNGじゃないの?」と驚かれるかもしれません。
確かに青みの強いロイヤルブルーは苦手な方が多いですが、少し緑みを含んだ「鉄紺(てつこん)」や「マリンネイビー」は、実は強力な助っ人です。
色彩理論において、オレンジ(暖色)の反対色に近いネイビー(寒色)を合わせることで、お互いの色を引き立て合う効果があります。
これをトップやジャケットに持ってくることで、顔周りにキリッとしたコントラストが生まれます。
これにより肌の透明感が引き出され、不思議と顔色がスッキリ見えるんです。
「オレンジのニットを着たいけど勇気が出ない」という日は、ネイビーのジャケットを羽織ってみてください。「あれ、なんか今日いい感じ?」と思えるはずですよ。
特にストロングオータムの方は、全身を茶色でまとめるよりも、ネイビーで引き締めた方が垢抜けることが多いです。
イエベ秋がオレンジの濁りを回避する具体的実践策
原因がわかったところで、次は明日から使える具体的な実践テクニックをご紹介します。
コスメ選びからファッションまで、失敗しないための「守りの美活」術です。これで無駄な買い物を減らしましょう。
2025年最新トレンドのニュアンス色で攻略
これからのトレンドは、私たちイエベ秋にとって追い風です。
2025年の春コスメの傾向として、パキッとした元気なオレンジよりも、陰影を含んだ「スモーキーなテラコッタ」や「ニュアンスオレンジ」が注目されています。
これはつまり、市場に「使いやすいオレンジ」が増えるということ!これまで「夏向けの元気なオレンジ」しか見つからずに苦労していた方も、深みのある大人っぽいオレンジが見つけやすくなります。
流行を味方につけて、賢くアイテムを選んでいきましょう。
質感が鍵!マットとシアーの使い分けテクニック
色選びと同じくらい重要なのが「質感」です。同じ色でも質感が変われば、光の反射が変わり、見え方が劇的に変化します。
- マット(Matte): イエベ秋の陶器のような肌質にはマッチしやすく、高級感が出ます。ただし、乾燥して唇の縦ジワが目立つと「汚く」見えがちなので、下地の保湿は必須です。ディープオータムにおすすめ。
- シアー(Sheer): 透け感のあるリップは、自前の唇の色(ローズ系など)が透けて混ざるため、自然と「ローズオレンジ」になり、事故率が下がります。重たい印象になりたくない時や、オフィスメイクに最適です。
注意点
ペラペラの化学繊維や、テカテカしたサテン生地の明るいオレンジは避けましょう。安っぽい光沢が肌の凹凸や粗を目立たせ、濁って見える原因になります。
リップモンスターなど失敗しないコスメの選び方
さて、ここでお待ちかねの「具体的にどれ買えばいいの?」コーナーです。私のリサーチと実体験に基づき、失敗しない「神コスメ」をピックアップしました。
KATE リップモンスターの正解色
まず外せないのがKATEの「リップモンスター」。
ですが、色選びには注意が必要です。「04 パンプキンワイン」や「14 憧れの日光浴」は名前通り可愛いのですが、黄みが強すぎて失敗するケースも報告されています。
おすすめは断然、以下の2色です。
- G04 スパイダーリリー調香師(ツヤバース): 2025年4月に発売された「ツヤバース」シリーズの新色。とろけるような濃密なツヤのある赤オレンジで、黄みを中和しつつ肌を白く見せてくれます。(現在は店頭でも購入可能です)
- 09 水晶玉のマダム: 深いレッド系でありながら、オレンジのニュアンスを含んでいます。「赤」が主体なので、ディープオータムの方にとっての安全圏です。
リップモンスターは「つけたての色がそのまま持続する」技術が使われているため、時間が経っても色が濁りにくいのが嬉しいですよね。(出典:KATE公式『リップモンスター』)
その他の推しリップ
また、Viséeの「ネンマクフェイクルージュ OR250(海星の恋心)」も優秀です。
粘膜色に近いので、唇の色と同化しやすく、オレンジ特有の「浮き」が発生しません。
「とりあえずこれ塗っとけば大丈夫」という安心感がすごいですよ。
メイクだけでなくトップスの素材選びも重要
先ほど少し触れましたが、服の素材も顔映りを左右します。イエベ秋タイプの方は、光を吸収するような重厚感のある素材が得意です。
例えば、同じオレンジ色でも、ツルツルした素材より、ウール、コーデュロイ、ベロア、スエードといった起毛素材を選んでみてください。

素材が持つ深みが色に落ち着きを与え、肌にしっとりと馴染んでくれます。「色は攻めて、素材で守る」。これが鉄則です。
逆に、ペラペラのポリエステルや、テカテカした安っぽいサテンのオレンジは、肌の質感を安っぽく見せてしまうので避けたほうが無難です。
配色とコントラスト調整で似合わせを叶える
最後に、コーディネート全体での調整術です。苦手なオレンジを使うときは、得意な色でサンドイッチしちゃいましょう。
一番簡単なのは「ダークブラウン」との組み合わせ。ブラウンがオレンジの派手さを吸収し、シックにまとめてくれます。ブラウンのパンツやスカートを合わせるだけで、トップスが少し明るすぎても全体が落ち着いて見えます。
また、ストロングオータムタイプの方は、ぼやけた色同士だと顔がボヤけてしまうので、「ブラック」や「ゴールド」を合わせてメリハリをつけるのが正解です。
黒のジャケットのインナーにオレンジを差すなど、面積を調整するのも賢いテクニックですね。
まとめ:イエベ秋のオレンジが濁る悩みは回避可能
「イエベ秋なのにオレンジが似合わない」という悩み、実は色選びのほんの少しのズレや、自分のサブタイプとのミスマッチが原因でした。
無理に鮮やかなパンプキンオレンジを使おうとせず、「赤みシフト」や「深みカラー」を取り入れることで、濁りは驚くほど解消されます。
自分のサブタイプを知り、似合う質感や配色を味方につければ、オレンジはもう怖い色ではありません。
2025年のトレンドも、私たちに微笑んでくれています。
ぜひ、明日からのメイクやファッションに、新しい「似合うオレンジ」を取り入れてみてくださいね。鏡を見るのが、ちょっと楽しみになるかもしれませんよ。



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