年齢を重ねるにつれて、どれだけ高いデパコスの化粧水を使っても、翌朝の肌がいまいちパッとしないことってありませんか?
「昔は寝れば治ったのに…」
なんて鏡の前でため息をつくのが日課になっていた私(hal)ですが、30代半ばを過ぎて「外から塗るだけ」のケアに限界を感じ始めました。
そんな私たちが今、本気で検討すべきなのが「EGF注射」をはじめとする成長因子療法です。
「再生医療」なんて聞くと、なんだかSF映画の話か、富裕層だけの特別な治療のように感じるかもしれません。
しかし、実は今、美容クリニックでは毎月の美容院代やネイル代と同じくらいの感覚で、5,000円程度から始められる「肌育(はだいく)」として、主婦層を中心に爆発的な人気を集めているのをご存知でしょうか。
ただ、いざ調べ始めると、Googleの検索窓には「発がん性」「しこり」「失敗」といった、心臓に悪いキーワードがずらりと並びます。顔に注射するわけですから、失敗して取り返しのつかないことになったら…と怖くなるのは当然です。
そこでこの記事では、慎重派でコスパにうるさい主婦の私が、EGF注射の仕組みから効果、そして一番気になる「危険性の真実」について、メリットだけでなく、医師が警告するリスクも含めて徹底的にリサーチしてまとめました。
「なんとなく良さそう」ではなく、「納得して選べる」ための情報を、包み隠さずシェアします。
- EGFとFGF、名前は似ているけど中身は別物!失敗しない選び方
- 「発がん性がある」という噂の出処と、医学的な根拠に基づく真実
- 1回で効く?それとも通い続ける?効果が出るまでのリアルな期間
- 美肌注射の料金相場と、安くても信頼できるクリニックの見極め方
EGF注射の美肌効果や料金相場を徹底解説

「注射一本で何が変わるの?」と疑いたくなる気持ち、痛いほどよく分かります。私も最初は半信半疑でした。
でも、私たちの肌の中で起きている「老化」のメカニズムと、それを食い止める「成長因子」の働きを知れば、これが単なる気休めではないことが分かってきます。
まずは、ごちゃ混ぜになりがちな成分の違いや、私たちのお財布事情に直結する料金相場から、じっくり紐解いていきましょう。
EGFとFGFの違いやそれぞれの特徴
まず最初に、ここだけは絶対にテストに出ると言っても過言ではない(笑)、最も重要なポイントからお話しします。
それが「EGF」と「FGF」の違いです。
これ、名前は似ていますが、ターゲットにする細胞も期待できる効果も全くの別物なんです。
ここを間違えると、「シワを消したいのに肌がツルツルになっただけ(シワは消えない)」とか、「肌質を変えたいのに顔がパンパンになった」なんていうミスマッチが起きてしまいます。
表面を整える「EGF(上皮成長因子)」
EGF(Epidermal Growth Factor)は、その名の通り肌の「表皮(Epidermal)」、つまり一番外側の部分に作用するタンパク質です。
1986年にスタンリー・コーエン博士がノーベル賞を受賞した発見として有名ですね。
この成分の主な役割は、肌のターンオーバー(生まれ変わり)のスイッチを入れること。
加齢とともに遅くなりがちな肌の代謝を正常化し、「新しい皮膚を作れ!」と号令をかける司令塔のような存在です。
そのため、以下のような悩みに適しています。
- 肌のキメが乱れて化粧ノリが悪い
- くすみがあり、顔色が冴えない
- 乾燥による小ジワが気になる
- 毛穴の開きが目立つ
土台を作る「FGF(線維芽細胞成長因子)」
一方、FGF(Fibroblast Growth Factor)は、もっと奥深く、「真皮」にある線維芽細胞(せんいがさいぼう)という工場長を叩き起こす役割を持っています。
線維芽細胞は、肌のハリや弾力の元となる「コラーゲン」「エラスチン」「ヒアルロン酸」を作り出す源です。
FGFを注入すると、肌内部の組織そのものが物理的に増殖します。つまり、「減ってしまったお肉を増やす」ことができるのです。
- ほうれい線などの深い溝
- 目の下のくぼみ・クマ
- こめかみの凹み
- 首の深いシワ
横にスクロールして比較できます →
| 項目 | EGF (上皮成長因子) | FGF (線維芽細胞成長因子) |
|---|---|---|
| ターゲット | 表皮(肌の表面) ケラチノサイト | 真皮(肌の奥) 線維芽細胞 |
| 主な作用 | ターンオーバー促進 新しい皮膚の生成 | 血管新生・肉芽形成 コラーゲン・エラスチンの増殖 |
| 実感する効果 | ツヤ、透明感、手触りの改善 ちりめんジワの解消 | ボリュームアップ 深いシワの改善、リフトアップ |
| リスク | 極めて低い (過剰に増えることはない) | 管理が必要 (過剰増殖によるしこりのリスク有) |
簡単にまとめると、「肌質」を変えたいならEGF、「形(凹み)」を変えたいならFGFという使い分けになります。
ただし、最近のクリニックで「美肌注射」や「成長因子注入」としてメニュー化されているものの多くは、これらをバランスよく配合したカクテル製剤であることが一般的です。
培養上清液の成分と期待できる効果
最近、美容雑誌やSNSで「培養上清液(ばいようじょうせいえき)」という言葉を目にしませんか?
実は現在、「EGF注射」として提供されているメニューの多くが、純粋なEGF単体ではなく、この培養上清液を使用しています。
細胞を含まない「エキスの塊」
培養上清液とは、ヒトの幹細胞(歯髄や脂肪などから採取したもの)を培養液の中で育てた後に、細胞そのものを取り除いた「上澄み液」のことです。
「細胞が入っていないなら、ただの水じゃない?」と思うなかれ。
幹細胞は培養されている間、周りの仲間に向かって「元気になれ!」「傷を治せ!」というメッセージ物質を大量に分泌します。
このメッセージ物質こそが、EGFやFGFをはじめとする数百種類の「サイトカイン(生理活性物質)」や「エクソソーム」なのです。
カクテル効果で「肌の総合力」を底上げ
単一の成分(例えばEGFだけ)を注入するのも効果的ですが、人間の体はもっと複雑です。
培養上清液には、血管を作る成分(VEGF)や、細胞の寿命を延ばす成分(IGF)などが複雑に混ざり合っています。
培養上清液のメリット
それぞれの成分がオーケストラのように連携し、単にシワを伸ばすだけでなく、「抗炎症(赤みを抑える)」「美白」「保湿」といった多角的なエイジングケアを同時に叶えてくれます。
また、有名な製剤ブランドとして米国BENEV社の「ベネブ(BENEV)」などがありますが、これらはヒト由来の成長因子に加え、ヒアルロン酸や抗酸化ビタミンなどを人工的にブレンドして作られています。品質が安定しており、多くのクリニックで採用されている信頼性の高い製剤です。
効果はいつから?持続期間と回数の目安
美容医療にお金を払う以上、「いつ綺麗になれるの?」というタイムリミットは一番気になりますよね。
ここで主婦としてシビアに言わせていただくと、この治療は「即効性を求めるせっかちな人には向きません」。
効果が出るまでの「魔のタイムラグ」
ヒアルロン酸注射は、注入したその場で物理的に膨らむので、鏡を見ればすぐに変化がわかります。
しかし、EGFやFGFなどの成長因子療法は、あくまで自分の細胞に「働けー!」と命令を出して、自前のコラーゲンを作らせる治療です。
実際に細胞が活動を開始し、コラーゲン繊維が生成され、目に見える変化として現れるまでには、早くても1ヶ月、通常は3ヶ月〜半年ほどの時間がかかります。
勘違いしやすい「直後のハリ」
施術直後〜数日は、注入した水分や針の刺激による腫れで、一時的に肌にハリが出たように感じます。しかし、これは水分が吸収されれば一度元に戻ります。「あれ?効果が消えた?」とがっかりしないでください。本当の組織再生は、そこから水面下でゆっくり始まっているのです。
どれくらい通えばいい?「積立型」の考え方
1回で劇的に変わる魔法ではありません。イメージとしては、筋トレに近いでしょうか。1回ジムに行っただけではムキムキになりませんが、続けることで確実に体が変わっていきます。
気になる値段は?メニュー別の相場
「良いのは分かったけど、続けられる値段じゃないと意味がない!」ですよね。
継続こそが力なりのこの治療、お財布との相談は必須です。
1. 肌育・メンテナンス(美肌注射など)
品川美容外科などで人気の「美肌注射」や、顔全体に浅く打つ「水光注射」などがこれに当たります。
- 相場: 1ccあたり 5,000円 〜 10,000円
- 特徴: エステや高い美容液を買うのと変わらない価格設定が魅力。毎月のお小遣いで通える範囲です。ただし、全顔にしっかり打とうとすると3cc〜5cc必要になることもあるので、総額には注意してください。
2. 特定部位の集中治療(FGF注入など)
ほうれい線や目の下のクマなど、ピンポイントで深い悩みを解決する場合です。
- 相場: 1部位 50,000円 〜 150,000円
- 特徴: 単価は高いですが、効果が数年続くことを考えるとコスパは悪くありません。例えば10万円かかっても、5年持てば年間2万円。半年ごとに数万円かかるヒアルロン酸より、長期的には安く済む場合もあります。
見落としがちな追加費用
表示価格以外に、以下の費用がかかる場合があります。予算は少し多めに見積もっておきましょう。
・麻酔代: 2,000円〜3,000円(痛みに弱い方は必須)
・カニューレ(針)代: 3,000円〜5,000円(内出血を減らすための特殊な針)
・初診料・再診料: クリニックによる
毛穴やニキビ跡へのアプローチと変化
私の周りでも「毛穴が目立たなくなった」「ファンデの毛穴落ちが減った」という声が一番多いのが、実はこのEGF注射です。
なぜ毛穴に効くのか?
大人の毛穴開きは、汚れが詰まっているのではなく、肌の弾力が低下して「たるみ」が生じ、毛穴が縦に伸びてしまっていることが原因(たるみ毛穴)である場合がほとんどです。
EGFやFGFの作用で真皮のコラーゲン密度が高まると、肌が内側からふっくらと持ち上がり、結果として開いていた毛穴がキュッと締め付けられ、目立たなくなるのです。
ニキビ跡(クレーター)への効果
ニキビ跡の凹凸は、炎症によって組織が破壊され、硬く癒着してしまった状態です。ここに成長因子を注入することで、硬くなった組織をほぐし、新しい皮膚の再生を強力に促します。
特に、レーザー治療(ダーマペンやフラクショナルレーザー)と併用して塗布・注入することで、相乗効果で治りが早くなることが知られています。
「今まで何をやってもダメだった」というクレーター肌の方にとって、最後の砦とも言える治療法です。
EGF注射の危険性や失敗しない選び方のコツ

「良さそうなのは分かったけど、やっぱり副作用が怖い」「顔が膨らみすぎて扇風機おばさんみたいになったらどうしよう…」
検索すると出てくるネガティブな情報、不安になりますよね。
ここからは、ネットで囁かれる怖い噂の真相について、感情論ではなく医学的な視点で冷静に分析していきます。特に「適応外使用」のリスクについては、私たち消費者もしっかり理解しておく必要があります。
発がん性の噂は本当?医学的な見解
結論から申し上げますと、現時点において、美容医療で使用されるEGFやFGF製剤によって発がんしたという臨床データは報告されていません。
なぜ「発がん性」なんて噂が出たの?
この噂の出処は、
「成長因子は細胞分裂を促進する」→「もしがん細胞があったら、それも増やしてしまうのではないか?」
という、理論上の推測から生まれたものです。
確かに、すでに存在する悪性腫瘍に直接成長因子を投与すれば、増殖を助けてしまう可能性は理論上否定できません。
しかし、それは「健康な細胞をがん細胞に変える(発がんさせる)」ということとは全く意味が違います。
FGF製剤(フィブラストスプレー)の実績と「適応外使用」
FGF製剤(商品名:フィブラストスプレー)は、2001年の発売から20年以上にわたり、「外用薬(塗り薬)」として床ずれや重度の火傷の治療に使われており、その使用法での発がん報告はありません。
ただし、ここで重要な注意点があります。
このフィブラストスプレーはあくまで「傷口に噴霧する薬」として国の承認を受けたものであり、美容目的で「皮膚の下に注射する」ことは承認されていません(適応外使用)。
適応外使用とは?
医師の裁量で行われる治療ですが、万が一副作用が起きても、国からの救済制度(医薬品副作用被害救済制度)の対象外となる可能性があります。つまり、自己責任の側面が強い治療であることを理解しておく必要があります。
しこりや副作用が起こる原因と対策
発がん性の報告がない一方で、「しこり(肉芽腫)」ができたり、「膨らみすぎて顔がパンパンになる」というトラブルは、実際に起こり得るリスクとして認識すべきです。
PRP混合だけでなく「FGF単体」でもリスクはある
しこりトラブルの多くは、「PRP(多血小板血漿)」という別の再生医療とFGFを混ぜて注入した場合に発生しています。PRPと混ぜると組織が暴走しやすいため、日本美容外科学会なども警鐘を鳴らしています。
しかし、「FGF単体なら安全」と言い切ることはできません。
医師の指摘によると、FGF単体であっても、体質によっては正常範囲を超えて組織が増殖してしまうことがあります。
厄介なのは、「どれくらい膨らむか」を完全にコントロールすることが非常に難しく、一度増えすぎてしまうと、元に戻す治療法(修正法)が確立されていないという点です。
ヒアルロン酸のように「溶かして終わり」というわけにはいかないのが、FGF注入の最大のデメリットと言えるでしょう。
しこりを避けるための鉄則
- PRP配合メニューは避ける: 「プレミアム」「強力」などの名前でPRPと混ぜているメニューは、リスクが高いので初心者は避けましょう。
- 安易な追加注入をしない: 効果が出るまで半年かかることもあります。「効いてない」と焦って追加すると、後から膨らみすぎることがあります。
ヒアルロン酸注射との違いと使い分け
「結局、ヒアルロン酸とどっちがいいの?」と迷う方も多いと思います。
どちらが優れているかではなく、目的が全く違う治療法だと理解しましょう。
| 比較項目 | ヒアルロン酸注射 | EGF / FGF (成長因子) |
|---|---|---|
| 治療の正体 | 物理的な「詰め物」 ジェルで溝を埋める | 組織の「再生」 自分の肉体を増やす |
| 即効性 | あり(直後から変化) | なし(数ヶ月かけて完成) |
| 持続性 | 半年〜2年で吸収されて消える | 数年〜10年以上(自己組織化) |
| リスク対応 | 溶解注射ですぐ溶かせる | 一度増えると修正が困難 (ステロイド注射等が必要だが確実ではない) |
使い分けの結論
失敗しないためのクリニック選びのポイント
最後に、私が考える「信頼できるクリニック」の選び方をお伝えします。
広告の安さや「症例写真の劇的な変化」だけで選ぶのは、正直言ってギャンブルです。
1. 「PRPとの混合」を行わない方針か
カウンセリングで「PRPと混ぜると効果が高いですよ」と強く勧めてくるクリニックは、リスク管理の面で少し慎重になった方が良いかもしれません。
安全性を第一に考える医師は、コントロールが難しい混合注入を避ける傾向にあります。
2. マイナス面も説明してくれるか
「絶対に腫れません」「副作用はありません」と断言する医師は要注意です。
「膨らみすぎるリスクがあります」「修正が難しい治療です」と、厳しい現実も含めて誠実に説明してくれる先生を選びましょう。
3. 製剤のメーカーや出処が明確か
格安すぎるクリニックの中には、研究用の試薬や、どこの国で作られたか分からない製剤を使用しているケースもゼロではありません。
「BENEV(ベネブ)」や、承認薬である「フィブラスト」を使用しているかなど、使用薬剤を公開しているクリニックを選びましょう。
EGF注射で賢くエイジングケアするまとめ
EGF注射や成長因子療法は、魔法の若返り薬ではありませんが、私たちの肌が本来持っている「治す力」を引き出してくれる、非常に理にかなった治療法です。
しかし、そこには「修正が難しい」「適応外使用である」というリスクが必ず伴います。「発がん性」といった噂には冷静に対処しつつも、組織の過剰増殖といったリアルなリスクについては正しく恐れることが大切です。
まずは一度、信頼できそうなクリニックのカウンセリングに足を運んでみてください。そして、メリットだけでなくデメリットについても納得いくまで質問すること。これが、10年後の自分の笑顔を守るための第一歩です。
【参考・出典】
本記事は以下の公的情報や医師の見解を参考に作成しています。
・独立行政法人 医薬品医療機器総合機構(PMDA)|トラフェルミン(遺伝子組換え):フィブラストスプレー
・日本美容外科学会(JSAPS)
※施術を受ける際は、必ず医師の診断を受け、ご自身の体質やリスクを十分に理解した上で判断してください。



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