PDRNの読み方と現実は？サーモン注射と化粧品の違いを徹底調査！【美活日記】 -

こんにちは、halです。最近、SNSや韓国コスメのコーナーで「PDRN」という文字を見かけない日はありませんよね。

「肌再生」や「若返り」なんて魅力的な言葉と一緒に並んでいると、ついつい気になってしまいます。

でも、ふと

「これ、そもそも何て読むの？」

「塗るだけで本当に注射と同じ効果があるの？」

と疑問に思ったことはありませんか？読み方は「ピーディーアールエヌ」が正解なのですが、実はその効果について深掘りしていくと、医療と化粧品ではまったく別の「現実」が見えてきました。

今回は、話題の成分の正体と、少しシビアな真実についてシェアします。

この記事でわかること

PDRNの正しい読み方と成分の正体
リジュランとPDRNの医学的な違い
「塗るサーモン注射」の浸透に関する科学的根拠

本記事は美容成分の一般的な情報を提供するものであり、医学的アドバイスではありません
効果には個人差があり、すべての方に同じ結果が得られるわけではありません
肌トラブルや健康上の懸念がある場合は、必ず皮膚科医にご相談ください
記事内容は2025年11月時点の情報に基づいています

haltyan

こんにちは、Webライターのhalです。

20代後半、「なんだか肌も体調も優れない……」と悩んだことをきっかけに、美容と健康を猛勉強し始めました。
このサイトでは、厚生労働省などの公的なデータをもとに、私自身が試して「これ良かったよ！」と実感できたものだけをシェアしています。

正しい情報をわかりやすくお届けしたくて、
一般社団法人D2Cエキスパート協会認定「薬機法広告検定」も取得しました。

美容初心者さんも、確かな情報を探している方も。毎日の暮らしがちょっと楽しくなる、そんな選択肢を見つけてもらえたら嬉しいです。

PDRNの読み方と基本情報を解説
PDRNの読み方と化粧品の「現実」

PDRNの読み方と基本情報を解説

まずは、一番の基本である「読み方」と、なぜこの成分が医療現場で信頼されているのか、そのルーツから整理していきましょう。

名前は少し化学的ですが、その背景にはしっかりとした理由がありました。

PDRNの意味と正式名称

PDRNの正式名称は「Polydeoxyribonucleotide（ポリデオキシリボヌクレオチド）」です。……はい、長すぎますよね（笑）。

そのため、一般的には頭文字をとって「ピー・ディー・アール・エヌ」と読むのが正解です。英語圏でもそのままアルファベット読みで通じます。「ポリデオキシ～」と無理して覚えなくても大丈夫ですよ。

【豆知識】どんな物質？ DNA（デオキシリボ核酸）を一定の長さにカットして抽出した成分です。細胞が傷ついたときに、修復するための「材料」として使われることが分かっています。

話題のサーモン注射との関係

美容医療で聞く「サーモン注射」の主成分こそがPDRNです。なぜサケなのかというと、サケの精子に含まれるDNAの構造が、ヒトのDNAと非常に似ているからなんです。

もともとイタリアなどの医療現場では、糖尿病による足の潰瘍や火傷など、「治りにくい傷」を治すための医薬品として使われてきた歴史があります。この「組織修復能力」を美容に応用したのがサーモン注射というわけですね。

リンク

リジュランとPDRNの違い

よく混同される「リジュラン」ですが、これは商品名であり、成分としては「PN（ポリヌクレオチド）」が使われています。PDRNとは「鎖の長さ（分子量）」が違います。

項目	PDRN（サーモン注射）	PN（リジュラン）
成分の大きさ	小さい（低分子）	大きい（高分子）
主な役割	細胞の受容体に働きかけ、炎症を抑えて修復を早める	肌の「足場」となり、物理的に厚みやハリを出す
医療での実績	創傷治癒、抗炎症治療として高いエビデンスあり	美容目的の肌育製剤として人気

つまり、PDRNは「薬理作用（細胞への指令）」、PNは「構造的な土台作り」と、似ているようで役割分担がされているのです。

成分の効果と肌へのメリット

医療グレードのPDRN（注射剤）に関しては、多くの研究でその効果が確認されています。

【注入治療】で確認されている効果

血管新生： 新しい血管を作り、血流を改善する（VEGFの誘導）。
組織修復： 線維芽細胞を刺激し、コラーゲン生成を促す。
抗炎症： 炎症性サイトカインを抑制し、肌荒れを鎮める。

これらは「皮膚の中に直接注入した場合」のデータとして、非常に信頼性が高いものです。

副作用やアレルギーの注意点

いくらヒトのDNAと似ているとはいえ、元は魚由来です。安全性は高いとされていますが、リスクはゼロではありません。

【重要】魚アレルギーの方は禁忌 サケやイクラにアレルギーがある方は、アナフィラキシー等のリスクがあるため、原則として使用できません。必ず医師に申告してください。

PDRNの読み方と化粧品の「現実」

さて、ここからが本題です。「注射で効くなら、塗っても効くはず！」と思ってしまいがちですが、調べてみると化粧品（塗布）に関しては、少し冷静な視点が必要なことが分かりました。広告のイメージだけでなく、科学的な「壁」についても知っておきましょう。

化粧水などの効果的な順番

「それでも試してみたい！」という場合は、少しでも浸透を助ける工夫が必要です。あくまで「化粧品」としての保湿・整肌効果を期待して使う場合の一般的な手順を紹介します。

洗顔： 肌を清潔にします。
導入化粧水・トナー： 角質を柔らかくします。
PDRN美容液： 肌にしっかりなじませます。
クリーム： 油分で蓋をします。

ただし、過度な期待は禁物。「注射の代わりになる」とは思わず、あくまで「エイジングケアのサポート役」として捉えるのが賢明です。

ニキビ跡や毛穴ケアへの期待値

「ニキビ跡が消えた」という口コミも見かけますが、これも化粧品レベルでは「保湿による一時的な見え方の変化」である可能性があります。

深いクレーターや色素沈着といったニキビ跡の改善には、真皮層へのアプローチが必要です。化粧品がアプローチできるのは基本的に「角質層まで」と法律でも決まっています。本気でニキビ跡を治したい場合は、化粧品に高額な投資をする前に、クリニックでのポテンツァやダーマペン（＋薬剤としてのPDRN）などを検討したほうが、結果的に近道かもしれません。