こんにちは、辛党主婦はるちゃんの美活日記、運営者のhalです。
「ノーベル賞受賞成分」という言葉に惹かれてEGF配合の美容液を使い始めたものの、鏡を見て「あれ?なんだか前よりシミが目立っている気がする…」と不安になった経験はありませんか?
せっかく美肌を目指して投資したのに、逆にシミが濃くなるなんてショックですよね。私も初めて高濃度EGFを使ったとき、頬の肝斑が浮き出てきたように感じて、使うのをやめるべきか真剣に悩んだことがあります。
しかし、その美容液を使用中止する前に、まずは冷静に肌の中で起きていることを整理してみましょう。
実は「EGFでシミが増える」という現象には、生理学的なメカニズムと、私たちの「視覚的な錯覚」、そして「使い方のミスマッチ」が関係しています。この仕組みを正しく理解して、適切なケアを選択しましょう。
- EGF使用時にシミが濃く見える「排出プロセス」と「コントラスト効果」
- 「好転反応」と誤解しやすい「危険なかぶれ(炎症)」の見分け方
- 知らないと損するビタミンCやレチノールとの正しい併用ルール
- 効果を無駄にしないためのEGF製品の選び方と保管のコツ
EGFでシミが増える?その原因と誤解を徹底解明

まず結論からお伝えすると、EGF(上皮成長因子)という成分そのものに、新しいシミを作る作用はありません。
研究レベルでは、EGFは肌のターンオーバーを促進することで、既存のメラニンの排出を助ける可能性が報告されています。
それなのに、なぜ多くの人が「シミが増えた」と感じてしまうのでしょうか?
そこには、肌の再生メカニズムと、化粧品の処方設計における3つのポイントがありました。
ここからは、少し専門的な話をわかりやすく噛み砕いて解説していきます。
EGFでシミが濃くなる3つのメカニズム
「シミが増えた」と感じる時、実際にトラブルが起きているケースと、回復過程であるケースがあります。
この見極めを間違えると、適切な対処ができません。
主な原因は以下の3つに分類されます。ご自身の肌状態がどれに当てはまるか、チェックしてみてください。
| 原因分類 | 肌の中で起きている現象 | 推奨されるアクション |
|---|---|---|
| ①排出プロセス (ターンオーバー) | 肌の奥にあった「隠れジミ」が、新しい細胞に押し上げられて表面に出てきている状態。 | 継続推奨 排出が終われば薄くなるため、UVケアを徹底しながら様子を見る。 |
| ②コントラスト効果 (視覚的錯覚) | 周りの肌のくすみが取れて白くなり、相対的に変化の遅いシミが黒く際立って見えている。 | 継続推奨 美白ケアとしては順調に進んでいる証拠。 |
| ③炎症(PIH) (接触性皮膚炎) | 製品の成分が肌に合わず、微弱な炎症(かぶれ)を起こし、それが色素沈着になっている。 | 即中止 使い続けると本当に消えないシミになるリスク大。 |
最も注意が必要なのは③の「炎症」です。これを「効いている証拠」とポジティブに勘違いして使い続けると、本当に消えないシミ(炎症後色素沈着)になってしまうリスクがあります。
ターンオーバー促進による一時的な濃化現象とは
EGFの最大の特徴は、加齢によって遅くなった肌のターンオーバー(生まれ変わり)を促進することです。
通常、健康な20代の肌であれば約28日周期で生まれ変わると言われていますが(※測定方法や部位により異なります)、年齢とともにこの周期は長くなっていきます。
肌の奥(基底層)で作られたシミの元(メラニン)は、通常のアカとなって剥がれ落ちるまで時間がかかります。
しかし、EGFによって細胞分裂が活発になると、肌の奥に潜んでいたメラニンが表面へと押し上げられてきます。
例えるなら、沈殿物のある池の底を掃除するために水を動かしたとき、一時的に底の汚れが舞い上がって水が濁って見える現象に似ています。これは、肌内部の大掃除が始まった合図とも言えます。
表面に出てきたメラニンは、これからの角質ケアやターンオーバーによって最終的には体外へ排出(落屑)されます。
「濃くなった」と感じても、痛みや痒みがなければ、それは「シミが動いている(排出されている)」というプロセスである可能性が高いのです。
好転反応と危険な炎症トラブルの決定的な違い
美容界隈ではよく「好転反応(メンケン)」という言葉が使われます。
「毒素が出ているから、一時的に荒れるのは良いことだ」という説ですが、医学的な根拠に基づかない場合も多いため注意が必要です。
特にEGF製品で肌トラブルが起きた場合、その正体は「好転反応」ではなく「接触性皮膚炎(かぶれ)」である可能性があります。
以下の症状が出た場合は、無理に使い続けず、肌からのSOSサインとして受け止めてください。
【即中止サイン】以下の症状は副作用(かぶれ)の疑いがあります
- 強い赤み:お風呂上がりだけでなく、日中も赤みが引かない。
- 痒み(かゆみ):ムズムズする、無意識に掻いてしまう。
- 熱感・痛み:ヒリヒリする、化粧水がしみる。
- 発疹:細かいブツブツや水ぶくれができている。
もしEGFを塗って痒みや痛みを感じたら、使用を中止し、皮膚科医に相談することをお勧めします。
この炎症を放置すると、肌は自分を守るためにメラニンを過剰に生成し、「炎症後色素沈着(PIH)」という頑固なシミを作ってしまいます。
肌トーン変化によるコントラスト効果の正体
もう一つの「シミが濃く見える」原因は、目の錯覚(コントラスト効果)です。
EGFによって肌全体のキメが整い、くすみが取れてトーンアップするとどうなるでしょうか?
白い画用紙の上に黒い点を打つと目立つのと同じ原理で、周囲の肌が白くなった分、変化の遅い「シミ」の部分だけが相対的に黒く際立って見えてしまうのです。
肌全体(ベースの肌色)は面積が広いため変化を感じやすいですが、シミ(局所的なメラニン集合体)は密度が高いため、薄くなるのに時間がかかります。
この「改善スピードの差」が、一時的にシミを目立たせてしまうのです。
浸透促進剤による刺激のリスク
少し専門的な話になりますが、EGFは「タンパク質」であり、分子量(粒の大きさ)が約6,000ダルトンと大きいため、そのままでは肌のバリアを通過しにくい性質があります。
そこで、製品によっては成分を浸透させるために、浸透促進剤(溶剤や界面活性剤など)を配合していることがあります。
「EGFそのものは肌に良いのに、一緒に配合されている添加物が肌に合わずに刺激になる」というケースも考えられます。
特に敏感肌の方は、成分表示をチェックし、アルコール(エタノール)や強い溶剤が含まれていないか確認することが大切です。
EGFでシミが増えるのを防ぐ正しい使い方と選び方

原因がわかったところで、次はトラブルを避け、効果的にEGFを取り入れるための実践編です。
リスクを回避する高品質なEGF製品の見極め方
EGF配合化粧品を選ぶ際、失敗しないための明確な基準として知っておきたいのが「日本EGF協会」の認定マークです。
日本EGF協会の認定基準とは
NPO法人日本EGF協会では、消費者が粗悪品に惑わされないよう、厳格なガイドラインを設けています。
認定マークが付与されるには、以下の基準をクリアする必要があります。
- 配合濃度:商品1mL(g)中に、EGFが0.1μg以上(100IU以上)配合されていること。
- 生物活性:細胞を実際に増殖させる能力(活性)が確認されていること。
このマークがある製品は、「生物活性を持つEGFが、一定濃度以上配合されている」という第三者機関による証明になります。
シミ対策に効くビタミンCやレチノールの併用順序
「早くシミを消したい」と焦るあまり、EGFと一緒にビタミンCやレチノールを併用する場合、化学的な相性(pH)に注意が必要です。
ビタミンCとの併用注意点
EGFはタンパク質の一種であるため、理論的には強い酸性の環境(pH3以下など)で変性し、その構造が変わってしまう可能性があります。
一般的な高濃度のピュアビタミンC美容液は、浸透を高めるために酸性(pH3.5以下)で作られていることが多いです。
そのため、高濃度のピュアビタミンCとの同時使用は避けるか、時間をずらして使用することが推奨されます。
併用する場合は、pHの影響を受けにくい「ビタミンC誘導体」を選ぶか、ビタミンCを塗ってから十分な時間を置き、肌のpHが戻ってからEGFを使うのが無難です。
レチノールとの併用テクニック
レチノールはターンオーバーを強力に促す反面、「A反応」という赤みや乾燥を起こしやすい成分です。EGFと併用する場合のおすすめは、「先にEGF、後にレチノール」の順番です。
洗顔後すぐにEGFで肌の土台を整え、保水力を高めておくことで、後から塗るレチノールの刺激を和らげる(バッファー効果)が期待できます。
摩擦厳禁!肝斑を悪化させない塗り方のコツ
最後に、物理的な刺激にも注意が必要です。
特に30代以降の女性に多い「肝斑(かんぱん)」というシミは、摩擦刺激によって炎症が悪化し、濃くなる性質があります。
塗る時は、コットンの使用は避け(繊維刺激になるため)、清潔な手のひらで優しく顔を包み込む「ハンドプレス」を行いましょう。「こすらない」ことこそが、シミ対策の基本です。
EGFでシミが増える不安を解消するケアのまとめ
EGFは決して「魔法の薬」ではありませんが、年齢とともに衰える肌本来の働きをサポートしてくれる心強い成分です。
「シミが増えたかも?」と感じたら、焦らずに以下の3ステップで確認してください。
- 炎症チェック:痒み、痛み、強い赤みはないか?(あれば即中止し皮膚科へ)
- 紫外線対策:日焼け止めは足りているか?(ターンオーバー促進中は、生まれたての細胞が紫外線に晒されやすいので防御は鉄則です)
- 使い方の見直し:酸性の強い製品と混ぜたり、こすって塗ったりしていないか?
正しい知識を持って、自分の肌の声を聞きながら使えば、EGFはあなたの美活を強力にサポートしてくれます。一時的な変化に不安になりすぎず、冷静に肌状態を見極めていきましょう!
参考文献・出典
- Weinstein GD, et al. “Epidermal cell proliferation in normal human skin in vivo.” J Invest Dermatol. 1984.
(※ヒト皮膚のターンオーバー周期に関する研究) - International Wound Journal, 2023.
(※EGFの創傷治癒および組織修復への応用に関する報告) - 特定非営利活動法人 日本EGF協会
(※EGF配合化粧品の認定基準およびガイドライン)



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